パピヨンの目の近くを引っ掻いてから,チビがいる川の公園に足が遠のいた。
五日ほどしてから行くと相変わらず公園のドーナッツ状のベンチの中から出て来た。
餌をあげてちょっとだけ猫じゃらしで遊んでやる。
帰ろうとすると後を付いてくるので,そのまま恩廻し公園まで来させると,元の仲間が3匹出て来た。
そのまま遠回りして帰った。
チビと公園の猫がずーと付いてくるのは何ともかわいそうだったが,さすがに途中で諦めた。
翌日川の公園に行くとチビはそこにはいず恩廻し公園にいたのだった。
もともとチビはここにみんなといて,チビの子どもだというキジネコは確かにそっくりだ。
やはりチビにはあまり居心地は良さそうでなく,川の公園にいた頃のように甘えてはこない。
それでも帰りにはずーっと付いてくるので可哀想やら困ったやらだった。
2,3日してから3時過ぎ,川の公園に行くとチビも誰かしらたむろしていた人もいない。
車の通行が多い道を横切って,小さな坂道を登って帰る途中,坂道の途中でがさがさと音がして,にゃーと鳴きながらチビが出て来たのには驚いた。
よく会うおじいさんはこの坂道の上の公園でもチビを見たと話していたことがあるが,あの車の通行量が多い道をよく横切ったものだと感心すると同時にとても心配になる。
少しだけ体をさすってやって餌をやるが食べようとしない。
坂道を上り切った所まで付いてきて諦めたようだ。
その後数日行かないでいると,川の公園にも恩廻し公園にもチビの姿はなかった。
今日も姿を見ない。
川の公園からは人影がすっかり消えてしまった。
冬の寒い日はあれほど子どもから赤ちゃん連れの主婦,おじいさんまで三々五々たむろしていたのに,暖かい今人がいないとは不思議だ。
(LUMIX DMC-G1+LUMIX G VARIO 45-200/F4.0-F5.6)

チビの子ども,娘かなミー

こうやって誰かが餌を置いてある。

この子もミート呼ばれている。
よく後を追いかけてくる。

向こうにつないであるうちの犬たちに興味津々。
ふわっとした猫じゃらしが大好きな大きな猫でなんとも言えない鳴き声を出すのだが,その猫じゃらしが手に入らないのだ。