記憶をとどめて
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夜の手前で 深呼吸をして赤い東へ 歩いていきたい
もう5時にはこんなに暗くなる西の空に星が一つ夜よ急ぐな長い夜は今は苦手だ
暗い空なのにそこだけ 光があふれている降りかけた階段から見える あふれ光
こうやって海をのぞき込むように空を見ているとあなたの日傘をさした後ろ姿が左足を 少し引きずりながら歩く姿が 通り過ぎる
シュロの木を子どもたちはよく見ないシュロの木は子供たちをよく見ない女子高校生もおばあさんもシュロの木をよく見ない
高い梢の向こうへ笑いながら去っていった君へ今度会う時は暑い夏の午後の終わり蝉の鳴く声さえしない石の陰の長い 人の声の遠い静寂の中の 懐かしい道で
川には海から満潮の水が押し寄せ暮れかかった川沿いの道にあふれそうだった優しい風に吹かれながらも 水の中に引っ張り込まれそうな恐怖心どんどん足を早めてみてもその白い道の上にぽーっと浮かんでいる後ろ姿にどうしてもとどくことはなかった
11月の空に赤いブラシノキ夏に忘れ物をしたように
こうやって 猫のように縁側で 寝ていると
「蛇山」と呼ばれて何の建物もない どんな人間もいない
遠い空の 空の下のあおい山を 思い出す
時はめぐり 桜と桜
いくつ秋を重ねても忘れられない赤い夕暮れ
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